第31回「ふきじま夏まつり」が7月25日、市川市立冨貴島(ふきじま)小学校(市川市八幡6)の校庭で開かれた。当日は盆踊りを中心に、22店の模擬店やキッチンカーが出店し、ゲームコーナーを設けたほか、弦楽部演奏会なども行い、地域住民でにぎわった。
ふきじま夏まつりの「妖精 ふっきー」が登場し子どもたちが集まる
2019年に第28回を迎える予定だったが、コロナ禍で中止となり、その後5年間の中断を経て2024年に復活。実行委員長の三澤聖(たかし)さんは「5年も空いていたので経験者がいない状況で、具体的にどう動けばいいか分からず苦労した。何が正解かが分からない中、とにかく、がむしゃらに企画と運営を進めて、今年で復活後3回目を迎えることができた」と振り返る。「子どもたちからの思い出アンケートで上位3位にこの夏まつりが入っている。当時は復活させて良かったと心から思った」と話す。
当日、夏まつり開始前には、同校体育館で、公立小学校では珍しい弦楽部による演奏会が行われた。20年前に弦楽が好きな教員によって指導が始まったのがきっかけで、現在では児童31人が在籍し、年々入部者が増えているという。演奏会では、バイオリン18人、チェロ7人、ビオラ6人の構成で、同校の校歌や久石譲作曲「いのちの名前」、ブリテン作曲「シンプル・シンフォニー」、ディズニーアニメ映画「アラジン」の主題歌「ホール・ニュー・ワールド」などを演奏した。指揮を執った同校音楽専科の山田淳子教諭は「たった2カ月で上達する子どもたちを見ていて、子どもの習得の速さには驚いた」と話す。
夏まつりの運営には、実行委員会やPTA役員ら約20人が中心となり、事前準備には同校保護者らを含め近隣小学校の保護者、卒業生なども加わり、約200人が運営を支えた。本部では例年の書き損じはがきや紙パックの回収に加え、今回初めて寄贈本も受け付け、子どもたちの読書環境づくりや「誰かのためにできること」を考えるきっかけづくりにも取り組んだ。三澤さんは「地域の皆さまの協力のおかげで、子どもたちにとって特別な一日になっている。今年も盆踊りを中心に、心から楽しめる時間をつくりたい。子どもたちの心に残る体験ができる一日になれば」と話す。
三澤さんは「今年まではコロナ禍からの『復活のための夏まつり』だった。来年からは次の世代へ『引き継ぐための夏まつり』にしていきたい。保護者や地域の皆さんと力を合わせ、この祭りを地域の宝として未来へつないでいければ」とも話し、次世代への継承に期待を寄せる。