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市川で佐伯さやかさんが初個展 アフリカを題材に地域での「ここから」を探る

「ギャラリーf」で個展チラシを案内する佐伯さん

「ギャラリーf」で個展チラシを案内する佐伯さん

 市川市在住の画家・佐伯さやか(Sally)さんの初個展「これまでと、ここから」が9月11日、「ギャラリーf」(市川市市川1)で始まる。アフリカを題材に描いてきたこれまでの作品と、30号の油彩画「TOGO,TO GO!」を中心に新作10点ほどを展示する。

アトリエでメインの作品「TOGO,TO GO!」を制作している様子(写真提供=佐伯さやか)

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 Sally名義で作家活動を行う佐伯さんがアフリカを題材に描き始めたのは2018(平成30)年にトーゴを訪れたのがきっかけ。趣味として独学で続けていた絵が「自分にとって非常に大切なもの」と感じ、「もっと生活の中心に置いていきたい」と考えたという。個展タイトルの「これまでと、ここから」には、ライフステージの変化を経て歩み出す決意と、絵を通じて新しい出会いと人とのつながりを作っていきたいという思いを込めた。

 佐伯さんは現在、子育てをしながら会社員と画家を続けている。市川に住み始めたのは2022年で、自身と夫の通勤の便を考え、本八幡を選んだ。2024年には子どもが生まれ、「子育ては孤独で大変というイメージがあったが、市川市の『ファミリー・サポート制度』や『親子つどいの広場』を利用し、子どもを預かってもらったり、地域のママ友ができたりと楽しんでいる」と話す。

 制作スタイルも変化してきた。以前は水彩とペンを使っていたが、アクリルを経て油彩、テンペラ画や銅版画など新しい技法に挑戦している。神保町のアートスクール「美学校」にも通い、油絵を始めると作品は大きく、力強くなり、カフェや店舗の壁を借りた展示から「もっとちゃんと絵を見てほしいと思うようになった」という。市内では「市川デッサン会」に所属して、70代前後の会員が多い中で一番若い世代で、大きなサイズの作品を描く先輩たちの姿に触れ、「アートに真剣に取り組む人が多い地域だと実感した」という。

 会場となる「ギャラリーf」との出合いを「偶然の幸運(セレンディピティー)だった」と話す佐伯さん。展示中の作家に自身もアフリカの絵を描いていると話したところ、同ギャラリー店主の羽渕雅己さんを紹介され、個展が決まったという。「自分が本当にやりたいアートに素直に行動すると道が開けていく」と振り返る。

 展示の中心となる「TOGO,TO GO!」は、アフリカを描き始めた頃に制作した水彩画を、現在の技法で描き直した30号の油彩画。子育ての合間に時間をつくり、約半年かけて制作した。初期作品と現在の作品を並べることで、「これまで」と「ここから」を一つの展示の中に置く。

 佐伯さんは「仕事をしてるのも自分、絵を描くのも自分、家族や子どもと過ごす時間も幸せ。3軸を大切にしたい」と話し、今後はさらに大きな作品の制作や他分野の作家とのコラボレーションも目指す。「地域の温かい人たちのつながりや行政の支援のおかげで制作を続けられている。感謝を込め、絵を通じて新しい出会いが生まれれば」と意気込みを見せる。

 営業時間は12時〜17時(最終日は10時〜15時)。今月14日まで。