防犯・交通安全啓発イベント「行徳ポリスフェスタ」が7月19日、イオン市川妙典店(市川市妙典5)2階デッキで開催された。主催は行徳警察署。会場では白バイやパトカーの乗車体験、鑑識体験、子ども用制服の試着などが行われ、300人近くの親子連れが参加した。
当日は、行徳出身の空手選手で拓殖大学紅陵高校2年の塚希々華(つか・ののか)さんが一日警察署長に就任。塚さんは6歳のときに行徳の空手道場「大義道」で競技を始め、今年3月のJOCジュニアオリンピックカップ第45回全国高等学校空手道選抜大会で女子個人組手優勝を果たした。8月に兵庫県で開かれる全国高校総合体育大会(インターハイ)への出場も決定している。
委嘱式の後、行徳警察署の野水(のみず)裕介署長と塚さんとのトークショーが行われ、千葉県警の採用制度や女性警察官の活躍にも触れたほか、SNSを利用した闇バイトの危険性について説明した。塚さんを一日警察署長に起用した理由について、野水署長は「JOCジュニアオリンピック優勝を知って、地元出身で活躍する塚さんと一緒に地域の安全・安心を呼びかけたいと考えた」と話した。
野水署長は「『高収入』『即日現金』などの甘い言葉には注意し、不審な誘いを受けたら家族や友人、警察へ相談してほしい」と呼びかけ、行徳警察署管内で今年に入り特殊詐欺被害が7件発生し、被害総額は約8,500万円に上ることを明かした。「特殊詐欺対策アプリを多くの人に利用してもらい、詐欺電話を未然に防ぎたい」と語った。
一日警察署長を務めた感想について、塚さんは「依頼があった時は初めてのことだったので驚いたが、とてもうれしかった。制服を着るなど貴重な経験になった」と振り返る。特殊詐欺への対策についても、「不審な電話がかかってきても一人で考え込まず、家族や友達など身近な人にすぐ相談してほしい」と呼びかけた。インターハイに向けては、「優勝できるよう頑張りたい」と意気込みを見せる。
会場では、子ども用制服試着や白バイ乗車体験、鑑識体験、防災パネル展示を行い、警察官採用相談コーナーを設けたほか、各コーナーを回ってスタンプを集めるスタンプラリーも実施。各テーブルには特殊詐欺対策や飲酒運転防止などを紹介する啓発カード5種類を配置し、来場者が自然と防犯について話し合える工夫も見られた。
イベントには、フジパン千葉工場がパンを提供したほか、イオン市川妙典店が会場や機材の提供で協力し、地域企業と連携した防犯啓発イベントになった。