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市川のカフェワニシャンで「大人向け絵本読み聞かせ」 自分と向き合う時間に

カフェワニシャンで、読み聞かせを行う小野尾さん(写真提供=カフェワニシャン)

カフェワニシャンで、読み聞かせを行う小野尾さん(写真提供=カフェワニシャン)

 大人向けの絵本読み聞かせイベント「大人の幸せ絵本時間」が7月14日、市川の「Cafe WANISHAN(カフェワニシャン)」(市川市新田5)で開催された。子ども向けのイメージが強い絵本を大人にも届けようと2022年10月に始まった企画で、今回で41回目を迎えた。

約9坪の店内には14席を設け、本棚には100冊以上の絵本が店内に並ぶ

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 講師は小野尾光江さん。絵本を通して子どもの自己肯定感を育む読み聞かせ方法などを伝える絵本講師として活動した経験を持ち、現在は大人向けの読み聞かせを続けている。毎月1回、同店にて営業開始前の11時から約30分間開催。季節やテーマに合わせて選んだ絵本を読み聞かせる。参加費・予約は不要で、1品以上の注文が必要。同イベントは、小野尾さんが以前、同店のレンタルスペースで講座を開いていたことがきっかけで始まった。

 店主の佐藤哲也さんは初開催のときのことを今でも覚えているという。「厨房で準備していると、小野尾さんの声が心地よく響いてきて、この声に癒やされたい人はきっといるから続けた方がいいと伝えた」と話す。その後、イベントは毎月続き、常連参加者も増えた。初めて参加した人が自然と会話の輪に加わり、地域の交流の場にもなっているという。

 今回、読み聞かせたのは谷川俊太郎さんと吉田六郎さんの「きらきら」、奈良美智さんの「ともだちがほしかったこいぬ」、ヨシタケシンスケさんの「あつかったらぬげばいい」など5冊で、「暑さ対策」と「つながり」をテーマにしたという。参加した5人が耳を傾け、読み聞かせ後は昼食を楽しみながら、「大人になって絵本を読んでもらうのは初めてだったが、多くの気づきがあった」と参加者同士が絵本の感想を語り合った。

 小野尾さんは「大人が絵本を心の鏡として自分自身と向き合うことが、巡り巡って子どもたちにも伝わっていく。そんな時間になれば」と話す。

 同店は2018(平成30)年2月にオープン。約9坪の店内に14席を設け、本棚には100冊以上の絵本が並び、子どもを連れた母親たちの交流の場にもなっているという。経営するのは、元プラスチック成形技術者の佐藤さんと、ビジネスパートナーの蒲地祥江(かまち・よしえ)さん。佐藤さんがメニューや商品の開発、調理を担当し、蒲地さんが絵本の選書を担う。店名は、蒲地さんの長男の同級生がアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子(ももた・かなこ)さんだったことから、同グループの楽曲「ワニとシャンプー」に着想を得て命名。キャラクターは、蒲地さんが描いた原画を元に、佐藤さんが設計ツールを使ってイラストに描き起こしたという。

 看板メニューは、千葉商科大学付属高校の生徒が企画開発した未利用魚のちくわ「いちくわ」を使う「いちくわタラコスパゲッティ」(1,200円)。開発当初はイカを検討していたが、パスタとの食感の相性を考え試作を重ね、「いちくわ」を採用したという。市川産の梨を使った「市川梨キャラメルぷりん」(520円)も人気だという。梨果汁をブレンドした「飲めるプリン」で、食べやすさと密閉性による安全性が評価され、市川市のふるさと納税返礼品にも登録されている。

 佐藤さんは「読み聞かせだけで終わるのではなく、その後に料理を食べていただきながら自然と感想を語り合い、人と人がつながっていく時間まで含めてワニシャンらしさ。ホッと自分と向き合る時間を、これからもこの場所で届けていけたら」と話す。

 営業時間は11時30分~17時。月曜定休。

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